土地(エリア)紹介
由良町は和歌山県のほぼ中央の紀中地方に位置し西側には日本渚百選に選ばれた石灰岩の白い岩がつらなる白崎海岸がある風光明媚な地域。近くにある禅寺の開山である興国寺は金山寺味噌の製造過程からしょうゆを生み出したことでも有名。また興国寺は火事で再建に困っていた伽藍を赤城山の大天狗が一夜にして建立したという伝説が残っている。その後建立した天狗堂は長さ幅とも2メートルを超える天狗面が祭られ毎年1月には天狗まつりが開催され伝説を伝え続けている。
興国寺の再建を一夜にして遂げたと伝わる赤城山の大天狗伝説から生まれた由良町銘菓
天狗力餅は昭和30年頃、由良町の興国寺住職から「由良町銘菓を作ってみては」との誘いで、先々代の二代目が考案した和菓子です。その後先代の三代目が煎餅修業を極めて味を引き継ぎ、現在は息子である四代目の花岡孝司さんが伝統を守り受け継いでいます。
その当時、薄い煎餅であんを挟む菓子は他の店でもあったものの、錦花堂が販売したしっかり焼いた厚めのふ焼き煎餅であん入りの求肥餅を挟む形は珍しかったようです。
しかし、夏は湿気で挟んでいる煎餅が湿ってしまい、お客さんから「噛み切りにくい」との声がありました。そのため夏季のみ煎餅と求肥あん餅を分包し、その期間以外は従来の形に戻していました。5-6年その状態で販売しましたが、次第に分包を希望する声が多くなってきたため、一年中分包する今の形になりました。
まず口に入れると上下の煎餅のパリッとした食感から、ふんわり求肥あんの控え目な甘さが舌いっぱいに広がります。食べ進めると煎餅、求肥餅、こしあんの三つが合わさり深い味わいになります。
その変化を楽しみたくて、つい「もう一つ」と手が伸びてしまいそうです。
天狗力餅は食べ始めと食べ終わりで味が変化する珍しい和菓子です。
美味しさの証に第二十二回全国菓子大博覧会で大臣栄誉賞を受賞しています。
店内にはほかにも個性豊かな愛情のこもった菓子が並んでいます。
見た目も名前もかわいらしい、優しい甘さをまとった【鼓音(ころん)】
やさしく生地を焼き上げたほろほろ崩れる食感の【白崎海岸】
「シュークリームがあるならクリームの代わりに大福を挟んでみては、、」店主の遊び心から生まれた【シュー大福】など趣向を凝らした菓子がたくさん。
店内では店主の奥さんが気さくに話しかけることで、お客さんのほうも気軽に聞いたり希望を言いやすい雰囲気です。商品選びで悩まれているときなど、奥さんにお勧めの商品を聞いて、そのまま購入される方もいるようです。
堅苦しくなく話せる状況とお客さんの声が届きやすい風通しの良さもお店の魅力です。
また地元の子どもたちに、お店のことや菓子を作る楽しさを知ってほしいとの思いから、小中学校で出前授業や菓子の差し入れを行っています。子どもたちはその授業でおはぎを作ることが楽しく、手作りすることで和菓子を身近に感じられる貴重な機会となっています。
店の奥側にはスペースが設けられており、今後は出来立ての菓子を風味豊かなまま食べてもらえるイートインにする予定だそうです。お店の菓子ひとつひとつにこだわりがあり、愛情をかけて作る店主ならではの構想です。
錦花堂の菓子はどれも素材にこだわり、余計なものは入っていません。例えば、北海道小豆、北陸産餅粉、沖縄産黒糖、和三盆など、厳選した自然由来の材料を使い、菓子によってこまかく配合や分量を変えています。温度や湿度を考慮したひと手間とお客さんの食べやすさも考え工夫を凝らしながらていねいに作られています。店主はお客さんの声を奥さんから聞き、商品の改良の参考にしていると言います。
由良町は和歌山県のほぼ中央の紀中地方に位置し西側には日本渚百選に選ばれた石灰岩の白い岩がつらなる白崎海岸がある風光明媚な地域。近くにある禅寺の開山である興国寺は金山寺味噌の製造過程からしょうゆを生み出したことでも有名。また興国寺は火事で再建に困っていた伽藍を赤城山の大天狗が一夜にして建立したという伝説が残っている。その後建立した天狗堂は長さ幅とも2メートルを超える天狗面が祭られ毎年1月には天狗まつりが開催され伝説を伝え続けている。
販売店名 | 菓匠 錦花堂 |
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商品名 | 天狗力餅 |
価格 | 1770円 |
住所 | 和歌山県 日高郡由良町里392-1 |
営業時間 | 月火曜休 9:00-17:00 |
アクセス | JR紀勢本線 紀伊由良駅より徒歩5分 |
Webサイト | https://yura-kinkado.com/ |
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